神経芽腫(神経芽細胞腫)
神経芽腫は副腎[ふくじん]や交感神経節に発生する腫瘍です。小児悪性腫瘍としては白血病に次いで多く、その大部分は5歳以下の乳幼児に発生します。まれに5歳を過ぎて発症することや、生まれたばかりの赤ちゃんに発見されることもあります。 副腎と交感神経節は胎児期の神経堤[しんけいてい]と呼ばれる共通の組織から発生するため、神経堤由来の細胞が神経芽腫の発生母地と考えられています。腹部の神経芽腫ではおなかにしこりを触れることが多く、そのほか、転移による多彩な症状を呈します
白血病
未熟な白血球が、骨髄(造血器)の中で異常に増殖するため、正常な血液細胞の増殖が抑えられてしまう病気です。白血病は、増殖している細胞の形態から急性型と慢性型に分けられます。急性型は症状が激しく、慢性型はゆっくりしているのが普通です。また、異常に増殖している血球の性質から骨髄性とリンパ性に分けられます。わが国では、慢性型のほとんどが骨髄性です。急性白血病は、日本人の場合には、人口10万人につき毎年3~4人の割合で発生します。大きく急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病の2つに分けられ、細胞の形態、細胞の表面形質、染色体変化などによりそれぞれさらに細かく分類されています。
糞線虫症(ふんせんちゅうしょう)
糞線虫は温暖な地域から熱帯地方の土壌中に広く分布しています。日本では九州から沖縄にかけて多く、この地域に多い成せい人じんTテイー細胞白血病と合併し過剰感染を起こすことで最近注目されています。