症状精神病
脳以外のさまざまな身体疾患に伴って認められる精神障害を総称して、症状精神病といいます。脳そのものの病変で脳がおかされるものを器質精神病[きしつせいしんびよう]といい区別していますが、実際の臨床では両者の鑑別は困難なこともあります。
器質精神病
脳になんらかの器質的病変があり、そのために起こる精神障害を器質精神病といいます。脳の障害部位とその広がりの程度、発病の経過と期間などによってさまざまな病像を呈します。中心となる症状は意識障害であることは、症状精神病と同様です。意識障害は、回復可能ですが、くり返して起こしていると、しだいに脳の器質的欠陥が明らかになっていきます。